「白金の森」のあるこの森は、字名を「白金(しろかね)」といいます。
森の地下には阿蘇が大爆発した9万年前の噴出物・角閃石(かくせんせき)が眠り、
その粉が光っていると言われています。
そうした由来から、この地は「白金」と名付けられました。
森の高台に立つと、天気の良い日には、
鞍岳をはじめ八方ケ岳や遠くに阿蘇の噴煙、長崎の雲仙普賢岳といった絶景が一望できる、
素晴らしい自然と眺望に恵まれた場所にあります。
——「青春とは何か」。
「コッコファーム」を立ち上げ、次世代にそのバトンを託した私が70歳を迎えた時、
最後の挑戦として「白金の森」に未来を託したのは、この言葉がキッカケです。
——「歳を重ねただけでは人は老いない。夢を失った時初めて老いる」
米国の詩人サミュエル・ウルマン
この言葉に出会ったことで膨らんだのが「森北周辺農業公園構想」であり、
そのひとつが2018年に誕生した温泉宿泊施設、農のオーベルジュ「白金の森」です。
2021年、その白金の森の一隅に「シェアハウス白金」をオープンし「森北周辺農業公園構想」は
点から面へと広がり、私の事業は集大成へ踏み出しました。
「シェアハウス白金」のコンセプトは「菊池発・移住体験から定住へ」です。
「都市と農村の交流」をテーマとして、移住者が豊かな人材として地域づくりの原動力となってほしいという願いを込めました。
「白金の森」は菊池から全国、そして世界へ、
「農業の未来」「地域の未来」「環境の未来」を発信してまいります。
事業を推し進めてきた中でご縁をいただいた皆様との出会いは、私達にとって最高の財産です。
「白金の森」での体験を通して、「菊池に来てよかった」と実感していただけるような、
幸福感に包まれた活気ある地域づくりのために、感謝の気持ちと共に尽力してまいります。