コラム

Shirokane no Mori Column

白金の森たより
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温泉ソムリエコラム「ヒートショックに気をつけて」

こんにちは。
温泉ソムリエ・アンバサダーの今村ゆきこです。
秋がどこにいったんだろう?と思うほど、一気に寒くなった熊本。
慌てて冬用の布団を出した。と言う声も、多く聞かれます。
それだけ一気に気温が変われば、体もついていけません。

今回は、冬に多くなる入浴による事故についてお話させていただきます。

「ヒートショック」と言う言葉を聞いたことがありますか?

ヒートショックは、急激な温度の変化によって体に起きるショックのことです。冬場に多いことから、暖かい部屋から寒い部屋(浴室)へ移動した際に起きることが多く、特に高齢者は命を落としてしまうことも…。実は、入浴時の事故によって亡くなる方は、交通事故よりも多いんです。ショックですよね。

暖かい部屋から寒い浴室に行くと、体は「寒さに耐えよう」と血管を収縮させ血圧を上昇させます。その後、熱い湯につかることで一気に低下し、めまいや立ちくらみを起こし、ひどい時には失神や心臓発作、脳卒中、心筋梗塞につながる可能性もあるのです。消費者庁によるとそのピークは1月。11月〜4月の特に冬に発生していることが分かっています。

そんなこと言ったら、冬は入浴しない方が良いの?と思われるかもしれませんが、安心してください。ここでは、ヒートショックを未然に防ぐための注意点をお伝えします。

消費者庁/冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/assets/consumer_safety_cms204_20201119_02.pdf
 

入浴時に気をつける、4つのこと

1.脱衣所や浴室を温めて、温度差を少なくしましょう
ヒートショックの大きな原因は「温度差」です。
・脱衣所を暖房で温める
・浴室にシャワーでお湯をまき、温かくする。または、浴槽のフタを開けておく

2.入浴前の飲酒は控えて、水を飲みましょう
飲酒は、季節に関係なく控えましょう。さらに、冬は水を飲む量が減るため、そのまま入浴するとドロドロ血が全身を巡る可能性があります。水分補給をして、入浴しましょう。

3.家族の人にひと声かけて入浴しましょう
「もしも」に備えて、家族に入浴をする旨を伝えると安心です。家族も、物音が聞こえないなど異変を感じたら、すぐに様子を伺い、意識がない場合は、救急車を呼びましょう。

4.お湯の温度の目安は41℃にしましょう
冬はあっついお湯につかりたい気持ちも分かりますが、先述したとおり温度差はヒートショックにつながります。湯温の目安は41℃。それに、高温は交感神経を刺激し、目覚めてしまうので夜の入浴にはおすすめできません。41℃の湯につかり、副交感神経を刺激し、心身ともにリラックスさせてあげましょう。

 
「白金温泉 黄金の湯」は、フロントはもちろん、脱衣所も暖房が効いているため温度差が少ないので比較的、安心です。心臓から遠いところからかけ湯をし、しっかり体が温まってから入浴しましょう。

冬は温泉が恋しい季節。事故を未然に防いで、心地よい時間をお過ごしください。
 

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