2023.05.26
職場を、社員の将来の夢を共に見つけ組み立てる場所に
会長の想いを伝えるシリーズ7回目の今回は、白金の森で新しくスタートした社員研修についてです。一見すると、趣味の集い?と思われる「生花勉強会」に込めた想いとは? 会長が考える社員教育についてお話を伺いました。
「花一輪、飾りたい」。想いのバトンをつなげる
さまざまな企業で行われている社員研修。新社会人になり社会人の基礎を学んだり、リーダーになるためのセミナーなど、その目的や内容は多岐にわたります。10年前の研修が、すでに古いと言われている時代…、会社のリーダーにとって「社員研修の内容」を決めるのは、大きな課題の一つではないでしょうか?
みなさんのほとんどが一度は参加したことがある社員研修。そんなリーダーたちの想いや苦悩はつゆ知らず、「行けって言われたから…」では、その時間はもったいないですよね。
さて、白金の森では、一体、どんな研修が行われているのでしょう?
それが一風変わっていました…。
3月にスタートし、月に1回開催されている社員研修は「生花勉強会」です。
生花?それは趣味の集い?と思われがちですが、会長にはこんな想いがありました。
各部署から1名ずつが参加する勉強会は、外部講師を招いて行われます。全10回シリーズ。その時間のお給料は出ませんが、花代は会社負担。講師料はなんと会長の奥さまが負担されるということ。
「『花一輪飾りたい』。この想いから、毎日、季節の花を飾り、お客様に好評いただいていました。ただ、言うは易し、行うは難し。野草や野の花が年中咲き乱れているわけではなく、継続することは大変な作業でした。そんな時、生花を趣味でやっている妻の同級生が手伝ってくれるように。それからは花が好きなスタッフが集まり、白金の森の花を生け続けてくれたんです」。
ところが、2022年11月、交通事故で奥さまの同級生が亡くなってしまいます。意気消沈したメンバーは、それでもできる範囲で花をいけ続けてくれたと言います。
実は、想いの強いスタッフが集まった白金の森。
想いが強いがゆえに、衝突することもしばしば…。
このギクシャクした人間関係を円滑にするためには…
これが課題でした。
「この生花が築いた人間関係は、今の白金の森に必要だ」
そう感じた会長は、奥さまに相談し、生花勉強会をスタートすることを決意したと言います。
個の力が一枚岩になれば、とても大きな力になる。
これが、大きな目的の一つです。
趣味や生きがいを白金の森で見つけてほしい
お客様をお迎えするお花を生ける。
という同じ目的を持つメンバーは、これまで2回勉強会に参加し、
お互いをサポートしあうように。
個ではなく、少しずつ、チームになっていると言います。
さらに、持ち帰ったお花を見て、部署の仲間やお客様の反応などを見て
さらにモチベーションが上がり、もっと上達したいという意識が上がった人も。
「白金の森での時間を通し、生きがいを見つめてほしいと常に願っていますが、それはお客様だけでなく、スタッフも同じなんです。今回は『生花』でしたが、これはツールの一つ。縁があって白金の森で働くようになった一人ひとりが、将来どうなりたいのか?を大切に、社員を育てていきたいと考えています」。
例えば、オーナーシェフになりたい!という夢を持つならば、
職場(レストラン)で、経営者になるための経験を積んでほしい。
チームのリーダーになるため、戦略を考え、周囲への気配りをし、モチベーションアップのために考える。失敗も成功も体験できるのが、職場だと考える会長は、スタッフにそう伝えているそうです。
「夢や目標に向かっている姿は輝いています。
その組み立てのお手伝いを、白金の森という職場で出来たら
きっと、それぞれが生き生きと働くことができ、
人間関係も円滑になると思っています」。
きっと無限にある社員研修への願い。
今の方法でいいのか…。心当たりのある方は、会長のように
ちょっと視点を変えてみると結果が変わってくるのかもしれません。