2021.11.01
チームを指揮するリーダーの、健康への意識とは?
これまで数々の経営者のみなさんにインタビューを行ってきたフリーライター・今村視点で、松岡会長の想いを伝える新シリーズ。2回目は、松岡会長の健康への意識について、お話を伺いました。
バランスのとれた五つの健康(体、心、経済、家庭、地域)
松岡会長が最初に出版した「人生十訓」。これは、「コッコファーム」を40年経営する中で見出した、松岡会長自身の指針ともいえる十訓です。つまり、経営を行う上で真似したい10項目が記されているということ。その十訓の最初に書かれているのが、今回のテーマでもある「健康」についてです。
松岡会長は、夢に向かうためには、「バランスのとれた五つの健康(体、心、経済、家庭、地域)」が大事だ。とおっしゃいます。
体の調子は良いですか?
精神的な悩みが多すぎませんか?
お金に苦労しすぎていませんか?
家庭は仲良くやっていますか?
地域との共生を大切にしていますか?
「このバランスが取れていると、基礎体力がつき、ダメージに対しての回復力も身に付きます。ただし、そのためには、自分自身の「わがまま」をいかに解消するかがテーマになってきます。これを乗り越えれば、人間が丸くなり、笑顔が増えて幸せな人生を送ることができると信じています」。
松岡会長は、こう話されます。
確かに、どれを欠いても幸福とは言えないでしょう。例えば、どんなに元気でも、お金持ちになっても、知人も友人もいない孤独な生活は、もしもの時に助け合うこともできません。そうすると、精神的に不健康になっていく可能性もあります。
つまり、松岡会長のおっしゃる通り、「自分」のことしか考えない「わがまま放題な生活」を送っていては、5つのバランスを取ることは厳しいということです。
5つの呼びかけに、一つでもドキッ!とした方は、足りていない項目を意識して生活する。これがまずは1歩目。72歳を迎えられた人生の先輩が、人生経験を元にくださる助言・問いかけは、とても重みがあり、なるほどと納得します。
バランスのとれた食事。早寝早起きが、元気の秘訣。
「体が資本」という言葉があるほど、5つのバランスの中で、絶対条件としてクリアしたいのは「体の健康」です。自分自身が健康でなければ、夢も持てませんし、誰かのお役に立つこともできません。それに、体の健康が、10よりも100の方が、描く5つのバランスの輪は、100に近づくというわけです。
では、松岡会長は、どういったことを意識して、日々の生活を送られているのでしょう?
松岡会長の1日のスケジュール
4時 起床
〜メールチェック、新聞を読む〜
6時 朝食
6時半〜7時 運動
7時半〜12時 農作業
12時 昼食・休憩
14時〜19時 業務
19時 夕食
21時 就寝
歳を重ね、体の不調も実感するようになり、「1日の日課を規則正しく」を基本に、毎日、基本を大切にした生活を心がけるようになったそうです。さらにお話を伺うと、「20歳で創業し、失敗を繰り返しながら今日に至り、72歳になりました。今振り返ってみれば、体調管理に少し感心が薄かったように感じます。40歳前後から血糖が少し高くなり、現在、糖尿病と診断されてしまったのです」ということ。つまり自身の経験から、5つのバランスがとても大切だと実感しての言葉だったのです。
現在は、食生活の見直しを行い、カロリー計算を徹底し、栄養バランスのとれた野菜中心の食事をとられているようです。間食はせず、夜は糖質ゼロの缶ビールを1本飲んでいるということでした。
ある日の食事を覗き見させていただきました。
ある日の朝食
玄米ご飯、みそ汁、サラダ、漬物、納豆、たまご、バナナ
たまごとバナナが欠かせないのは、さすが松岡会長です。
ある日の昼食
ご飯、汁物、サラダ、小鉢、メイン、柿
まずは野菜から食べて、ご飯・汁物などを食べるようにしているということです。
最後に、会長が現在掲げられているモットーについて伺いました。
「せっかくこの世に生かされているのだから、自分の年齢・健康状態を考え、誰かのお役に立てることにチャレンジし、それを楽しみ、生きがいにつながると良いと思っています」。
自身の「体の健康」をベースに、心・経済・家庭・地域の健康を意識する生活。
この5つのバランスが均等にとれて、少しずつ、その輪が大きくなることが、夢へと近づくプロセスとして、大切なことのようです。