2021.04.03
現在はない。大事なのは未来を語り合うこと
チャレンジし続ける72歳
「白金の森」ホームページにて、2019年11月29日〜2021年1月18日まで連載しておりました
コラム「農民・松岡の人生設計」シリーズはいかがでしたでしょうか?
過去のシリーズはこちらからご覧いただけます
15回にわたり、私の生い立ちから現在に至るまでを、人生の節目と共に書き綴らせていただきました。
シリーズを終えたところ、嬉しいことに、多くの皆様から「まだ読みたい」とのご要望をいただき、第二章をスタートさせていただくことにいたしました。
72歳になった今でもチャレンジし続けている私の人生設計のお話に、これからもお付き合いいただけますと幸いです。
惚れ込んだ青年の手を借り、完成した「白金の森」の庭園
今回のテーマは「白金の森」に新しくできた庭園についてです。
5ヘクタールの敷地の中で、ご宿泊いただいたお客様に、ゆっくりとくつろいでいただけるスペースとして誕生しました。
四季で表情を変える木々を配し、川魚が泳ぐ池もあります。
庭園内の各所にベンチを設けていますので、様々な自然の音を聞きながら過ごすことができる場所になっております。
この庭園を造ってくれたのは、城南町で造園業を営む『魁春園』の坂本さんです。
まだ年齢も若く、40歳を過ぎたばかりの青年です。
実は、庭園を造るキッカケは、この坂本さんに惚れ込んだから…。息子のように感じ、実際、息子にはなかなか話せないことも、彼には話せてしまうのです。それは、坂本さんの仕事に対する姿勢にあります。
私の弟が庭園を造っている際、丁寧な仕事ぶりと礼儀正しい社員さんに感心しました。リーダーが丁寧で礼儀正しいからこそ、社員にもその姿勢が伝わっているのです。
さらに、ご両親が坂本さんのお仕事を手伝っていることにも驚きました。今の世の中、息子の仕事を両親が手伝うということは、なかなか出来るものではありません。
そして、ご両親もとても感じの良い方々で、みなさんがハッピーに仕事をできる環境が整っていました。こういったことからも、坂本さんの人柄の良さを伺うことが出来ました。
坂本さんは、具体的な将来設計を立て、明確な目標があるからこそ、その目標に向かって頑張ることができているのです。つまり、坂本さんの人生設計と私の人生設計の立て方が似ていることが、彼とさまざまな会話ができる理由です。
人生とは、「過去・現在・未来」とよく言われますが、私は「現在はない」と思っています。なぜなら、時計は止まってしまったら何の役にも立ちません。さらに言うと、過去は、今を見れば分かります。
現在は今です。時計が止まった時が今とするなら、注目するのは未来しかありません。例えて言うなら、回遊魚のマグロのようなもの。止まったら死んでしまいます。
坂本さんとは、お互いに未来に向かって語り合うことが多く、私も多くの刺激を受けました。
未来を語り、着実に実績を積んでいる坂本さんは、「身の丈にあった成長」が絵に描けているのです。
私が彼の年齢の時も同じでした。
私と違うのは父親との関係です。私の父は73歳で他界してしまいました。
真面目で堅実な父にとって、私のすることは理解ができないものばかりで、衝突する日々が続き……、精神的にツラかったのでしょう。酒を恋人とし、毎日飲んだ結果、アルコール中毒になり他界してしまいました。
後悔していますが、どうすることも出来ません。現在94歳の母には、その分長生きをしてもらいたいと思っています。
波乱万丈な過去を振り返り、現在に止まることなく、残された未来に向かって、最後の就活まで、人生設計を立てて頑張って生きます。
最後に、坂本さんに造っていただいた庭園は、本当に素晴らしい仕上がりになっております。
ぜひ、見学においでください。ただ、宿泊者専用になっておりますので、見学をご希望の際は、私のメールアドレスまで見学希望の旨をお送りください。
メールを確認後、こちらからご連絡させていただきます。
松岡メールアドレス
次回予告・・・「シェアハウス白金の森」へのチャレンジ
現在、敷地内に「シェアハウス白金」を建設中で、6月には完成を予定しています。これも、今年の大きなチャレンジのひとつです。
このシェアハウスは、都会に暮らしている30代前後の独身男性が対象の施設です。敷地内に建設中の施設には8室の個室があります。
「田舎暮らしがしたい」「今までの経験を生かして独立したい」「結婚をしたい」といったニーズを、「移住・定住・空き家バンク」など、行政と連動し、ソフトとハード面で菊池での生活をサポートしていきたいと考えています。
次回は、この「シェアハウス白金の森」についてお話させていただきます。