コラム

Shirokane no Mori Column

農民・松岡の人生設計
農民・松岡の人生設計

新たなチャレンジ

【第十五話・2010年】 

これまで夢を追いかけ、歩み続けてきました。
世代交代を無事に終え、周囲には「ゆっくり余生を過ごすのだろう…」と
思われていたことと思います。


ところが私は、最後に成し遂げたい夢の実現に向けて、新たな歩みを始めました。
それが農業の6次産業化の集大成である「白金(しろかね)の森事業」です。


この事業は、私が創業以来温めてきた
「森北農業公園構想」を原点にしたもので、

「都市と農村の交流」「農業、地域、環境の未来」をコンセプトに
温泉や宿、地元産にこだわった食を提供する施設を計画しました。
それが、「白金の森」です。


現在の施設と比べながら
お話を読み進めていただけると面白いと思います。
 
不思議なことに、敷地内にある丘に立つと、地面がキラキラと輝いていることに気付きました。

調べると、阿蘇の噴火で飛散した角閃石(かくせんせき)が埋まっているとのこと。
その角閃石がキラキラと輝いていたのです。

この土の輝きのようにキラキラと輝く生き方を、この場所から全国に発信していきたいと考え、
所在地の字名ということもあり「白金(しろかね)の森」と名付けました。

ややもすると、私たちシルバー世代は厄介者に見られがちですが、
夢を持ち続けることができれば若者が憧れる存在になれるはず。

人は人に必要とされている限り元気でいられる気がしますし、
夢に社会的地位は関係ありません。
農業と観光をつなぐ場として、
「癒しの場」「集いの場」「感謝の場」を提供するという3本の柱を立て、計画を進めた白金の森事業。

一つ目の「癒しの場」は、ゆっくり温泉につかりながら、リフレッシュしていただきたいと考え、温泉施設や宿泊棟を作りました。

二つ目の「集いの場」は、走り続けた団塊の世代が人生を振り返り、これからどう生きていくかを気軽に語り合う場です。
研修棟を作り、新たな出会いが生まれる場として活用できたらと考えています。

三つ目の「感謝の場」は、地域の豊かな食材を提供することで、食に関心を持ってもらい、
「命を食する大切さ」を知っていただきたいと考え、まずは、レストランで提供する食事を通して、
メッセージを伝えられたらと思っています。


食を通して、生産者と消費者の距離を少しずつでも近づけたい
それが、白金の森事業に込めた夢です。



 
実は、白金の森の開拓は、若い時の経験を生かして、
私自身が指揮をとって行いました。
重機を操り造成作業を指揮する…たまご屋とは思えないですよね。

このコラムにも綴っていますが、様々な経験をしたことが、ここで生きてきたのです。
「人生には無駄なことが一つもない」
そう改めて実感しました。


白金の森事業に込めた夢の実現のために、
現在も様々なことにチャレンジしています。


温泉熱を農産物生産に生かす「省エネ農業」として、
バナナの栽培にも挑戦しています。
※バナナのお話はこちらから→
https://www.shirokane-mori.jp/blog/article.php/staff/46/


学びの場の復活や、宿のサービスの充実、クリエイターが集うシェアハウス
(https://www.shirokane-mori.jp/blog/article.php/staff/115/)も計画中。
未知のウイルスに翻弄される日々ですが、新たなチャレンジにワクワクしています。


もう一度言います。
夢を持ち続けることは、キラキラ輝き続ける大事な要素。
年齢も社会的地位も関係ありません。



お客様にも、この地を訪れ、風土にふれ、夢を語り合っていただき、
「楽しかったよ。また来るからね」
そんな言葉が返ってくるような施設を目指して、これからも歩み続けます。


コッコファームの創業から、白金の森事業のスタートまでのお話は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

御宿 白金の森

TEL.0968-24-6600

受付時間/午前9時~午後6時まで
※毎週木曜日定休

レストラン 四季農

TEL.0968-24-6622

受付時間/午前9時~午後6時まで
※現在は宿泊客対応のみ

白金温泉 黄金の湯

TEL.0968-24-6655

受付時間/午前7時~午後8時30分まで
営業時間/午前7時~午後9時

スパリゾート シェアハウス白金

TEL.090-1366-8344

受付時間/午前9時~午後4時まで
※平日のみ対応